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社長インタビュー

オーガニックライフを伝える社長に伺いました!
--スピカコーポレーションは自分のものではなく、皆様のものである。--
取材:2004年3月15日、スピカコーポレーションにて
  この「オーガニック」という言葉を耳にするようになって久しいですが、社長にとってはどんなものなんですか?
  そうですね、一般的に「オーガニック」という言葉は「有機的な」と訳されていますが、私は「生命的な」という意味にとらえています。また、私が加入しているNPO法人オーガニックライフのスローガンが「いのちと共生した暮らし」なんです。
  なるほど、「暮らし」と「環境」は直結していますものね。
  そうです。今の環境汚染の中でも水質汚染は深刻な問題の一つですよね。この水質汚染の原因というのは、私達の日常生活から発生する生活排水です。自分達の生活を見直さないで、環境問題を何とかしよう!と叫んだところで、根本的な解決はきっと無理でしょう。
  そこで、社長は自分達に出来ることはなんだろうと考えられたわけなんですね。
インタビュアー:関香織
インタビュアー: 関香織
長野県出身 テレビ信州、FM長野を中心にリポーター、パーソナリティを経て現在は都内でフリーアナウンサーとして活動中。型にはまらないお喋りに定評がある。
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  そうなんです。ところで関さんは昔、『石けんは無害で、合成洗剤は有害だ。』という合成洗剤追放運動が起こったのを知っていますか?
  いえ。あまり詳しく知りません・・・。
  これは日本にのみ起こった現象で、海外ではそんなことは一切ないのです。
  どういうことなんですか?
  海外では国際的な学術レベルの方向性を見いだしていて、良いものならば合成洗剤も認めるということです。 石けんだけを使おうという図式はないのです。
  日本ではどうしても石けんの方が地球にやさしいというイメージがあるように思うのですが、実際はどうなんでしょう?
  その「石けんの方が良く、合成洗剤の方が悪い」という表現は、あくまでもイメージに過ぎません。ただ、昔の合成洗剤は石油から作った悪名高い界面活性剤ABSを使って、泡公害を発生させ環境を破壊し、ひんしゅくをかって、合成洗剤のイメージを大変悪いものにしてしまったのは事実ですが、現在の状況は180度違います。
  詳しく教えてください。
  今は石油から作った合成洗剤も改良を重ね、分解もするようになりました。ただ毒性は気になりますが。そのうちに、ヤシ油から作る植物性合成洗剤が出回り始め、それに私達のスピカココの製品のような石けんに限りなく近いオーガニックな洗剤が登場しています。このように科学は進歩しているのに、未だに根拠のない情報で、合成洗剤は×と、イメージ化されているのは悲しいですね。
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熱弁をふるう馬場社長
▲熱弁をふるう馬場社長
  実は、ある本に「スピカココは非常に有害」と書いてあったのを見たことがあるのですが・・・。
  ・・・そうですか。実は、今のようにスピカココの製品が認知され、全国各地の皆様に愛されるまでには様々なことがあったんです。スピカココの発売開始が1988年9月、長野県で私ひとりで普及活動をしていてね。信用もなく、月の売り上げも30万円位で、生活出来るような状態ではありませんでした。家財道具も娘のピアノもすべてお金に換えても、借金だけが膨らみ、今日食べる米もなく、妻が姉から工面してもらいながら家も住み替え、高校生の長女と中学生の長男を六畳の部屋にカーテンで仕切って住まわせました。2年後の1990年には最悪の時を迎え、正に修羅場でしたよ。また、この時期、追い討ちを掛けるようにスピカの批判がある冊子で掲載されてしまったのです。その評価で「非常に有害」とされた上、一民間団体なのに商品の回収命令も二度にわたって郵送されてきた。
  当時、無名のスピカがなぜ、こんなことになったのですか?
  あまり思い出したくないので詳しくは言えませんが、調査もしないで事実と違うことを書かれたりしましたね。あの時は辛いなんてものではありませんでした。お客様からも問い合わせがありましたよ。それこそ地獄でした。今のスピカコーポレーションの主な販売ルートは健康自然食品店なんですが、この時の誤解が一部では未だに解けないくらい傷は深かったんです。
  そんな理不尽な記事を書かれて泣き寝入りしたんですか?
  私の出来る範囲で、このように「洗剤スピカご愛用・ご販売下さる皆様へ」と文書で経緯を説明させていただいたんです。これですよ。(社長、資料を持ち出す。)B5サイズで7ページにも及びました。お得意様の中にも不審に思われる方がでてきたので早急に説明しなくては!と感じましたよ。
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  私には想像もつかない程、大変なご苦労をされたんですね。
  この期間は史上最悪の5年間ですが、感覚としては20年も仕事をしたような感じです。よく寝ずに妻といっしょに働きましたよ。というのは、更に悪いことが起こりましてね。心労と過労で居眠りして事故を起こしてしまい、運転できなくなったんです。それから1年間、妻に1トン車を運転してもらい、お得意先をまわったり開拓をしました。帰宅時間は深夜1時を過ぎてましたね。妻にはものすごく苦労をかけた。(しんみりと)会社も身体も倒産寸前でした。 この事件があったお陰というか、ようやく光が見えてきた時期が来たんです。この辛い現状を知るお客様から励まされ、また自然食品店のコスモスさんは、お店の情報紙、週間コスモスレターでお客様に納得のいく説明をされました。友人の岡田浩毅さんも、情報紙「石の上にも3日」に、ある事実を掲載されました。多くの皆様から、スピカココのご愛用者に至るまで全員に助けて頂きました。改めてお礼を申し上げます。
  みなさんの温かい支持があったんですね。その事実というのはどんな内容のものだったんですか?
  関さんも読んだという本では、スピカの商品を全面的に否定するものだと感じられたと思いますが、その文書というのは、合成洗剤の使用に反対する団体誌に掲載されたもので、それに対しての真実を私の代わりに掲載してくれたんです。この試験は、公的機関の試験ではなく、学生さんを集めて夏休みに実施した個人の試験とのことです。その内容は、ウニ卵による「石鹸と合成洗剤の比較毒性試験」で、どのような設備による、どのような方法で試験したのかは不明です。また、スピカの主要製品である「スピカ洗濯用粉末洗剤」での試験ではなく、住居用濃縮液体洗剤「スーパースピカ」や台所洗剤の「キッチンスピカ」、「スピカ全身シャンプー」の3点(当時の商品)で、入手したリポートには、「スピカ(スーパースピカ)と○○○(←他社製品のため省略)、どちらもせっけんの1000倍の急性毒性があることが明らかになりました。」と明記されています。ウニ卵による生体実験は例がなく、その評価方法は学者間で異論があり、公的に試験をしません。公的機関による生体実験の対象生物はヒメダカを用いています。
  なんだかすっきりしない実験ですねぇ。
  私は、この試験は信憑性がないと感じましたので、公的機関である日本食品分析センターに、スピカ製品3点の裏付け試験を依頼しました。2000年3月のことです。試験の費用は約200万近くかかりましたが、やっと試験が実施できるようになったのです。
  実施したのは、生分解度試験、BOD、COD試験、急性毒性試験です。その結果、石鹸とほとんど差違がないことが分かりました。スピカは限りなく石鹸に近い合成洗剤ですから結果は当然でしょう。
  どうしても、スピカの製品が悪いと言いたかったみたいですね。私には理由がよく分かりませんが。
インタビュー風景
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  弊社が初めて作ったチラシに「石けんより皮膚障害を起こしません」としたので、頭にカチンときたんじゃないかな。あの組織は、合成洗剤を一切認めないという強硬派で、思想的な背景もあるんです。彼らの主張は環境に対する影響より、人体に対する毒性を重視しています。反対に、環境に対する影響を主体とし、より良いものならば合成洗剤も認めるという学術的な研究会、「洗剤・環境科学研究会」もあります。
  びっくりしました。洗剤って奥深いんですね。
  洗剤ほど難しい仕事はないと思っています。18年もこの仕事一筋。こうして振り返ってみると今でも波乱万丈ですが、現在では、全国の生協での扱いが過半数にもなり、信頼を得ております。今後も皆様に安心して使っていただける製品を作り続けたいと思っています。 これからももっと皆様のお役に立ちたい。今、利益の一部を「グローブ基金」に寄付しています。このグローブ基金は、子供たちに美しい地球を残すために、地球環境の現実を正しく伝え、人と地球が共生する大切さと必要性を、学校教育を通して、広く世界に広めていこうとする目的で設立されました。現在、寄付金によりフィリピンに小学校が5校建てられたと聞いています。この寄付の一部はスピカをお買い上げ頂いた皆様からの拠出金で、皆様に一役を担って頂いているものです。 私は、この会社は自分のものではなく、皆様のものであると思っています。将来、皆様にお渡しし幕を引きたいと思います。
  これからはもっともっと、スピカココの製品がより多くの人から理解していただき、支持が受けられるといいですね。 では、最後に聞かせてください。社長は石けんと合成洗剤ではどちらを支持しますか?
  両者とも支持します。選ぶのはお客様の自由だから。選択(洗濯)の自由ですよ(笑)。
  これからもスピカココの商品に注目ですね。今日は、貴重なお話を聞かせてくださいまして、ありがとうございました。
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